ウォーターサーバーと浄水器の比較

ウォーターサーバーを検討されている方の中には、浄水器とウォーターサーバーはどう違うのか、どちらが良いのか迷っている方もいると思われます。

ここでは、ウォーターサーバーと浄水器は何が違うのか、その比較を行っています

ウォーターサーバーと浄水器の比較

ウォーターサーバーには、天然水とRO水がありますが、ここでの比較は、浄水器との比較ですので、主にRO水のウォーターサーバーと比較します。

不純物を取り除く能力

浄水器の不純物を除去する能力

市販の浄水器は、水道水に含まれている残留塩素やカルキ臭、カビ臭、有機物の除去、カビ類の殺菌、赤サビなどを取り除く機器です。

浄水器が使用している「ろ材」によって不純物の除去能力は異なるため、購入する前に確認することが必要ですが、一般的に市販の浄水器で使われている中空糸膜やセラミックでは、カビや鉄サビ・濁り成分・一般細菌などを除去するのが限界です。

このため、良くも悪くも水道水に含まれているミネラルは残ってしまいます。

ウォーターサーバーの不純物を除去する能力

これに対して、RO水のウォーターサーバーで使用しているRO膜は、市販の浄水器では除去できない微小なウィルスや細菌、ダイオキシンなどの環境ホルモン、放射性物質、重金属、そしてミネラルなどをほぼ完璧に取り除くことができます。

このように、ウォーターサーバーと浄水器では不純物を除去する能力に大きな差があります

尚、ミネラルに関しては、一旦、RO膜で取り除かれますが、その後、ミネラルを付加するRO水(デザインウォーター)もあります。

出典:アクアクララ

コストの比較

浄水器のコスト

浄水器の価格は、機能によって数千円から数十万円するものがあります。

そして、殆どの浄水器が一定期間ごとにフィルターやカートリッジを交換する必要があり、浄水器によっては取付工事や維持管理費が発生するものもあります。

フィルターやカートリッジの費用も交換頻度や価格がマチマチですが、一般的には、半年~2年に1回の交換で3,000円から数万円といったところで高性能のカートリッジほど高価になります。

ウォーターサーバーのコスト

これに対して、ウォーターサーバーは、サーバーのレンタル料やメンテナンス料、お水の購入代、電気代といったランニングコストが発生します。

浄水器の性能や価格には幅があるため、両者のコストの単純な比較は難しく個別で比較していくしかありませんが、ろ過能力にさほど期待せず、市販の数千円の浄水器と年に数回のフィルター交換で済ませれば、ウォーターサーバーのRO水より安く済ませることができます。

また、ウォーターサーバーには、宅配型ではなく水道直結型もあり、この場合はご家庭の水道水を使いますのでお水代やお水の配送料は不要になります。

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水道直結型ウォーターサーバー 比較

機能の比較

ウォーターサーバーと浄水器で最も異なる機能の一つが、ウォーターサーバーは、すぐにクリーンな冷水・温水が出るところです。

冷やしたり温めたりする手間を必要とせず、すぐに温かいコーヒーや紅茶などを飲める点は浄水器よりウォーターサーバーが利便性が高いと言えます。

また、ウォーターサーバーは、自動クリーンニング機能やHEPAフィルターを搭載したりして衛生面にも配慮したり、チャイルドロック機能を搭載して安全面にも配慮しています。

利便性の比較

浄水器の利便性

浄水器には、蛇口取付型や浄水カートリッジをシンク下のキャビネット内に設置し、混合水栓とは別に浄水器専用の蛇口で浄水を吐水するビルトインタイプ、据え置きタイプなどがありますが、ウォーターサーバーと比較すると場所を取りません。

一方で、ウォーターサーバーのようにリビングや寝室といった便利の良い場所に自由に設置することはできません。

また、蛇口取付型は、ホームセンターなどで簡単に購入できて比較的簡単に取り付けが可能ですが、ビルトインタイプは専門業者の作業が必要になる場合もありますので浄水器の方が手軽に設置できるとも言えません。

さらに、浄水器は、長期間使用することで水がカビ臭くなったり、ろ過能力が落ちることがあるため、定期的なフィルターやカートリッジの交換が必要になります。

ウォーターサーバーの利便性

すぐに手が届く場所に設置することができ、いつでもすぐに冷水やお湯が準備できるだけでなく、断水や水の汚染、災害時などの備蓄水になる利点があります。

一方で、ウォーターサーバーの設置にはスペースが必要になりますし、宅配タイプのウォーターサーバーの場合は、ボトル配達の受け取りやウォーターボトルのサーバーへの設置、ボトルを置くスペースやボトルのごみ処理も必要になります。

まとめ

ウォーターサーバーと浄水器を比較した際、ウォーターサーバーは、浄水器よりも高いレベルで安心・安全で美味しいお水を飲むことができる反面一定のコストがかかりますが、浄水器は、コストを抑えて一定の品質のお水を飲むことができるという相違点があります。

比較項目 ウォーターサーバー
(RO水)
浄水器
不純物を
除去する能力
△~〇
ランニングコスト サーバーレンタル料
サーバーメンテナンス料
お水代
電気代
比較的高い
水道直結型は
お水代不要
浄水器代
カートリッジ代
(メンテナンス料)
比較的安い
機能 温水・冷水
自動クリーニング機能等
常温水
利便性 設置スペース必要
ボトルの受け取り、
設置、保管場所が必要
備蓄水として機能
ものによっては
取り付け作業が困難

 

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